最近は、量子力学の世界などで、『ホログラム』という言葉がつかわれるようになってきました。
ホログラムの特性について、奥健夫工学博士は
『平面の中に立体の情報がある』ことと『部分が全体の情報を持っている』という二つをあげています。
(『成功法則は科学的に証明できるか』 pg. 61)
家族療法の基礎概念も、まったく同じで、この”部分が全体の情報を持っている”という考えを、当初から採用していました。
つまり、一人の人間には必ず家族がいて(たとえ亡くなっていたとしても)、その家族全体の情報、例えばどの様な生活習慣があったとか、家族関係があったとか、両親の人生哲学など、をその一人の人間がすべて保持しているということです。
その保持している内容こそが、現在のその人間がどの様に心理的に反応したり、行動したりするかという重要な情報源であるということなのです。